はま耳鼻咽喉科クリニック

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頭頚部の症状

Medical

頭頸部専門外来

このクリニックの特徴の一つです。以下のような事を具体的に行っております。まずはご相談ください。

1:くびの周辺(のど、口の中、舌、鼻の中)のできものやや粘膜の異常に関して、しっかり診断すること。

微小な病変も最新式のNBI付き内視鏡で確認できます。
十分な臨床経験と精査を行う病院へ紹介する判断力が求められます。患者さんの病気の状態やその原因を考え、また自分自身の経験を踏まえて過不足ない良質な医療を提供していきたいと思います。患者さんがいろいろ回り道しないように当院で治療できる病気かまたは大病院へ行くべき病気か的確に判断します。

通常観察 舌根がん

NBI 舌根

2:頭頸部領域の腫瘍に関して治療後の経過観察を行うこと。

がん治療を行った患者さんは定期的に診察する必要があります。がんの再発がないか、抗がん剤や放射線治療の後遺症が出てこないか、違った部位(でも比較的近く)に新たながんが発生していないかなどのチェックのためです。
また、東京慈恵会医科大学附属病院との連携により、クリニックレベルでは対応できない画像診断を提供できる体制です。

くびの周囲の腫れについて

A:ウィルスや細菌感染によるもの(痛みや熱感をともなうことが多い)

1:急性耳下腺炎

片側または両側の耳の前から下側の腫れ、熱感、痛みが症状です。耳下腺は唾液を作る工場で唾液は口の中に出てゆきます。口の中から、ウィルスや細菌などが逆行性に耳下腺に感染を起こすことで症状が出現します。おたふく風邪はその一種類となります。また、小児期にこの症状を繰り返す反復性耳下腺炎というものがあります。まずは、受診をして診断をし、治療を開始することが重要です。

2:流行性耳下腺炎(おたふく風邪)

幼稚園年長〜学童期の小児に多く、片側または両側の耳の前から下側の腫れ、発熱、熱感、痛みが症状です。ムンプスというウィルスが原因で感染力が強いため、通学は最低5日間は不可となります。また、同時に稀ですが聴力障害、髄膜炎を起こすことがあり、大人で感染を起こすと稀ではありますが睾丸炎、卵巣炎や膵炎などの重症合併症を起こすことが知られています。
また、ワクチンで予防することは出来ますが、100%ではなく、感染時に症状の軽減が可能と言われています。基本的には、耳下腺の腫れ、発熱が落ち着くまで自宅安静となります。

3:反復性耳下腺炎

1歳ごろ〜学童期にかけて、急性耳下腺炎を繰り返します。口の中の細菌が感染を繰り返すことが原因です。抗生剤などで治療を行います。初回の症状だとおたふく風邪と診断されることもありますが、2度3度と繰り返すことで診断がつきます。口の中の頬の裏側、唾液の出る場所(ステノン管)から膿が出ているのを見ることが出来る場合もあります。思春期になるまでに自然と繰り返さなくなり、改善します。

4:急性顎下腺炎

顎の下が腫れる、熱感がある、触ると痛いという症状です。顎下腺は顎の下の唾液を作る工場です。そこに口の中から細菌やウィルスが感染したり、稀に自己免疫性の病気で炎症が起きることが原因です。また、おたふく風邪の症状である場合もあります。同じ場所で顎下腺ではなく、リンパ節が腫れている場合もあり、受診をして診断をすることが大切です。また、石が原因の唾石症もよく見られます。

5:亜急性壊死性リンパ節炎

比較的若年の女性で両方の首の上側を中心に片側または両側の首に痛みを伴うシコリが多発します。免疫の活発な小児にも見られます。時に発熱を伴い、全身的にもだるさなどが出現します。何らかのウィルスの感染が原因と言われています。発熱などの辛い症状は数週間で改善しますが、首のシコリは数ヶ月持続することがあります。 まずは、悪性リンパ腫や癌の転移などの病気ではないか注意深く経過を見守り、必要であれば採血や超音波、腫瘤の細胞の検査などが必要となります。

B:できもの(腫瘍)やふくろ(囊胞)(基本的に痛くない)

1:耳下腺腫瘍

耳の前、耳の下にシコリがあるというのが症状になります。比較的若年、女性では多形腺腫という良性腫瘍が多く見られます。また、中年以降で喫煙歴があり、男性ではワルチン腫瘍という良性腫瘍が多く見られます。稀に癌が発見されることもあり、超音波やMRIなどの画像検査、および腫瘍の細胞を一部採取して検査をすることが大切です。治療は基本的に手術による摘出になります。

2:顎下腺腫瘍

顎の下にシコリがあるというのが症状になります、多くは押しても痛くありません。リンパの腫れのこともありますが、顎下腺の中に出来た腫瘍である場合、多形腺腫という良性腫瘍が多いです。稀に癌が発見されることもあり、超音波やMRIなどの画像検査、および腫瘍の細胞を一部採取して検査をすることが大切です。治療は基本的に手術による摘出になります。

3:正中頸嚢胞

大人ではのど仏の下にある甲状腺(元気のホルモンを作る組織)がは、赤ちゃんが産まれる前に形成される際に舌の付け根から移動をします。そのルートの一部が袋状になったものを正中頸嚢胞と呼びます。顎の真ん中の下からのど仏の上側に柔らかいシコリが特徴です。基本的には放っておいても問題ありません。時々細菌感染を繰り返したり、大きくなってきたりして手術治療が必要となる場合があります。稀に甲状腺癌が合併したりするため、気がついたら念のため超音波などで検査をしておくことをお勧めします。

4:側頸嚢胞

赤ちゃんが産まれる前に形成される際に出来た水溜りがふくろ状となり徐々に 大きくなったものと言われています。通常、左右どちらかの首の上側に柔らかく縦長なシコリを触れます。時に感染を起こし、痛みを伴ったり、急に腫れたりします。耳下腺腫瘍や咽頭癌や甲状腺癌の転移などと間違われることもあるため、超音波、MRIなどの画像検査および細胞の検査などは必要となります。悪性のような兆候が見受けられなければ、経過観察も可能です。治療は手術による摘出となります。

C:悪性腫瘍(がん)のくびのリンパ節への転移

咽頭癌のリンパ節転移

悪性腫瘍の転移病変リンパ節は一般的に固く、触った感じが特徴的であることが多いです。また原発部位(もともとのがん)によって、ある程度腫大するリンパ節の部位に特徴があります。頸のリンパ節の腫脹で悪性の病気を疑ったときは経鼻内視鏡で鼻腔から口の中、咽頭、喉頭、食道の入り口まで観察します。また、咽頭は複雑な立体構造を呈していること、そして原発部位が非常に微小である事があり、頸のリンパ節の転移の原発部位が不明な事もあります。 当院ではそのような微小でわかりにくい病変もより観察しやすいNBI( Narrow Band Imaging:狭帯域光法)が可能な内視鏡システムを導入しております。このNBI は、血液中のヘモグロビンに吸収されやすい狭帯域化された2つの波長の光で照らして観察します。がんは自らを大きくするため 血管を増やして栄養分を取り込もうとする特性があり、NBIでは毛細血管が増え粘膜表面が込み入った模様に観察される、がんの早期発見の手助けとなります。

甲状腺の病気

亜急性甲状腺炎

典型的には風邪の後、1~2週間後に首の付け根、真ん中やや上側に強い痛みを伴うシコリを触れます。甲状腺の一部にウィルス感染による炎症を起こした状態と言われています。超音波検査、血液検査にて診断をします。通常は中年以降の女性に多い病気です。炎症を抑える薬や痛み止め、場合によってステロイド薬にて治療を行います。

甲状腺腫瘍

首の付け根のあたりに柔らかいまたは弾力のあるシコリを触れる場合、甲状腺腫瘍を疑います。まずは血液検査ならびに画像検査を行います。必要であれば細胞の検査を行います。比較的小さいもので、画像検査上も悪性を疑うものでなければ経過観察も可能です。まずは、甲状腺癌を疑うかどうかを判断することが大切です。

顔面神経麻痺

左右どちらかの顔の麻痺で、目を閉じにくい、水を飲むと片方の口から漏れるなどの症状で気づくことが多いです。 顔面神経麻痺の症状は以下のような症状があります。

  • 顔面筋が動かしにくい
  • まぶたがさがる
  • 口角から水がこぼれる
  • 眼が閉じれない
  • 眼がかわく
  • ほっぺたをふくらませられない
  • 口笛が吹けない
  • 額にしわがよらない
  • 耳が少し聞こえづらい

顔面神経麻痺(Bell麻痺)

原因は未だに完全には解明されていませんが、単純疱疹(ヘルペス)ウィルスが影響していると言われています。神経が炎症を起こしている状態ですので、なるべくその炎症を軽度にして神経のダメージを少なくしてあげる意味で気がついたらなるべく速やかに受診をしていただくことが大事です。 抗ウィルス薬やステロイド薬などで治療を開始しますが、通常は約1週間程度は症状が悪化し、その後月単位で改善してゆくことがほとんどです。麻痺が強度の場合には入院での治療をお勧めする場合があります。

ハント症候群

Bell麻痺同様、片側の顔の麻痺症状に加えて、同じ側の耳や頭のピリピリした痛み、めまい症状を伴います。また、麻痺もBell麻痺に比較して重症なことが多く、改善も不良なことが知られています。まずは早期に受診し、抗ウィルス薬、ステロイド薬などで治療を開始します。通常は約1週間程度は症状が悪化し、その後月単位で改善してゆくことがほとんどです。麻痺が強度の場合には入院での治療をお勧めする場合があります。